【映画紹介】ベトナムの悪夢から蘇る、史上最強の兵士ランボー!
灼熱の太陽が照りつけるベトナムの作業場。巨大な鉄塊を砕くハンマーを振るうジョン・ランボー。彼は、かつて特殊部隊員として幾多の戦場を生き抜いた、生きた伝説の兵士だ。しかし、その日、彼の静かな日常は突如として断ち切られる。
ランボー、再び戦場へ
元特殊部隊員ランボーのもとに、トラウトマン大佐が現れる。大佐は長年、ランボーを刑務所から出す機会を伺っており、ついにその時が来たのだ。大佐は、ベトナムに未だアメリカ兵が捕虜として抑留されていることを説明する。その場所は、かつてランボーが脱走した収容所と同じなのだ。彼以上の地形的知識と経験を持つ者はいない。この危険な任務を遂行できるのは、ランボーしかいない。
ジョンは、口数が少ない。アメリカの理想などとうの昔に消え失せ、残虐な拷問を受けた場所に再び戻るのは、決して彼の望むところではない。しかし、祖国にいても、更に5年間は刑務所の向こう側で牢獄生活を送らなければならない。
トラウトマン大佐は、ランボーが本当に必要としているものを理解している。彼は一時的に軍に復帰し、任務を完遂すれば、大統領表彰を受けることになる。ランボーはあらゆる選択肢を検討する。彼の生涯に真の意味などない。戦友は皆死んだ。友人や家族もいない。本当にこの自由が必要なのだろうか?傷つけられた彼の心と体が平和と幸福を見出すことは、まずないだろう。しかし、自分と同じように苦しんでいる捕虜たちを救うことができるならば、彼らもまた、ベトナムのジャングルに自分たちを捨てた祖国に対して、同じように怒りを抱いているに違いない。
ジョンは同意する。大佐は次に会うのはタイの軍事基地だと告げる。彼が立ち去ろうとすると、ジョンが質問で彼を引き止める。「大佐、今度は私たちが勝てるのですか?」トラウトマン大佐は、それはランボー自身にかかっている、と答える。
タイ軍事基地:新たな任務開始
間もなく、ジョンはタイのアメリカ軍基地へ移送される。ヘリコプターを出迎えたのは、おしゃべりなエリックソンで、ランボーと仕事ができることを光栄だと言う。彼らが中へ進むと、トラウトマン大佐とマーシャル・マーダックが待っていた。マーダックは、ベトナム戦争に従軍したと明かし、ジョンに警戒しつつも挨拶をする。マーダックの経歴と勲章は見事だが、警察との銃撃戦の後で命令に従うだろうか?二人の間に親密な関係を築くため、マーダックは自身の過去を語り、多くの良き友を失ったと語る。
情報機関の報告によれば、2500人のアメリカ国民がいぜんとして行方不明だと告げられる。彼らの家族は、彼らが生きているのかどうかを知りたがっている。ランボーの任務は、敵地へ潜入し、捕虜の写真を撮ることだ。いかなる暴力衝突も固く禁じられている。政治状況は変化しており、軍事作戦を開始するには十分な証拠が必要なのだ。ランボーがそれを提供すれば、トラウトマン大佐の部隊が捕虜解放のために派遣される。
ランボーは捕虜を捨てるよう強要されていることに明らかに不満だが、ベテランは議論しても無駄だと悟り、黙って条件を受け入れる。しかし彼の内には怒りの炎が燃え上がっていた。
死線を潜り抜けるランボー:ジャングルでのサバイバル
その後、トラウトマンは、ランボーがまず高度150フィートからパラシュート降下しなければならないと説明する。任務のため、通常より多くの装備が支給される。大佐はランボーに、筋力と白兵戦用の武器だけに頼るのではなく、それらを使用する状況を想定するよう促す。兵士には、彼の為に機能する効果的な資材で満たされた司令部も示される。降下地点では、現地の工作員、コウバオと会う必要がある。
マーダックはランボーに「心配ない」と請け合う。彼の命は最新技術によって確実に守られると言う。それに対し、ジョンは皮肉な言葉を口にするだけだ。「ベトナムで安全などというものはない」。マーダックは神経質になり、トラウトマンを呼び寄せる。大佐は、ベトナム戦争最高の兵士であるランボーに全幅の信頼を置いており、必要とあらば彼は命を顧みないだろうと彼を安心させる。
孤独な戦いの始まり
出発前、ジョンは愛用のコンバットナイフを取り、自動小銃に弾を込め、爆裂矢を手に取る。大佐は兵士を見送り、幸運を祈る。任務完了までの時間は36時間。その後、脱出地点に向かわなければならない。別れ際、ランボーはトラウトマンに、マーダックが戦闘経験について嘘をついたと告げる。彼の部隊は別の地域に駐留していた。ジョンは大佐だけを信頼しており、おそらく他の誰の命令にも従わないだろう。エリックソンは空へ飛び立ち、マーダックとトラウトマンは飛行機が飛び立つを見送る。マーシャルは、ランボーが捕虜を見つけ出すことはまずないだろうと述べる。任務の目的は国民を安心させることであり、アメリカ兵を救出することではないが、ジョンはそうではないことを証明する決意だ。
間もなく、脱出の時が来た。ランボーは飛行機から飛び降りるが、高度な装備はすぐに故障する。彼は飛行機に引きずられながらもパラシュートのつり下げを握り続ける。兵士はエンジンに吸い込まれそうだ。マーダックはパニックに陥り、任務中止を命じるが、ランボーは何とかコンバットナイフを引き抜き、重いバックパックを切り離す。装備のほとんどがジャングルに落下してしまう。兵士は飛行機から離脱し、夜空を飛ぶ。彼の動きと状況を追跡できなくなり、マーダックは脱出を中止させる。トラウトマンは当初の計画通り、ランデブーポイントでランボーを待つよう彼を説得する。
予想外の出会いと新たな脅威
一方、ジョンは着陸し、荷物なしで前進する。着陸失敗のため、目的地に着くのにより多くの時間と労力を費やすことになるだろう。彼が持っているのはナイフ、矢、そして弓だけだ。彼はヘビを避けながら巧みにジャングルを進み、コンパスに従い、工作員との合流地点に到着する。そこで、ベトナム式の帽子をかぶった見知らぬ人物に気づく。危険を避けるため、ランボーはその人物の背後に忍び寄り、捕虜にする。それは若い女性、コウバオだった。彼女は彼を歓迎し、捕虜のいる収容所はとっくに空になっていると告げる。ランボーの旅は無駄足だったのだ。
予想外の同盟と危険な取引
彼らは地元の海賊の基地に到着する。彼らの助けを借りれば、軍から隠れるのが容易になる。状況は緊迫しているが、彼らのサービスに対する金の受け渡しはスムーズに進み、全員がボートに乗り込み、上流へ向かう。ランボーは海賊たちが軍に対してどう対応するのか尋ねる。それに応じて、ギャングのリーダーはソビエト製のロケットランチャーを見せる。
途中、コウバオはランボーに彼の過去や、なぜベトナムに戻る決意をしたのかを尋ねる。ジョンは多くを語らない。祖国に戻った後、そこで戦争が終わっていなかったことに気づいたのだ。少女自身は亡くなった両親の後を追い情報機関に入った。彼女は死と破壊がどこにでもある国で暮らすのにうんざりしている。もっと平和な生活ができるアメリカに行きたいと思っている。ランボーは、命を危険にさらしたいと思うことを奇妙に感じている。男は自分は消耗品だと答える。誰かが招いたパーティーに彼が現れなくても、誰も気づきさえしないだろう。
少女は首に幸運をもたらすお守りを持っている。それに応じて、ジョンは自身のタリスマンであるコンバットナイフを見せる。その間、トラウトマンはランボーと時間通りに合流するため、部隊を引き連れて脱出地点へ向かうつもりだった。マーダックはその努力を妨害しようとする。その男は明らかに兵士の運命など気にしていない。大佐は渋々、彼を説得する。
絶望と希望の狭間で
日没後、ランボーとコウバオは捕虜収容所に上陸する。見たところ、ここには捕虜はおらず、非常に静かだ。彼らが慎重に近づくと、若い女性が兵士たちと夜を過ごすために近づいていくのが見える。ランボーは収容所へ潜入するために弓を構える。命令は写真だけだったため、コウバオは彼を説得する。ジョンはもちろんそんな命令など気にしていない。彼はナイフでフェンスのワイヤーを切り、小屋の影に隠れる。捕虜の姿は見当たらない。
死闘の始まり
ランボーは更に進み、小さな川を渡る。突然、遠くの建物からかすかなうめき声が聞こえてくる。そこで彼は、ネズミのいる狭い部屋にアメリカ人たちが監禁されているのを発見する。彼らはひどく痩せ衰え、中には熱を出している者もいる。外で、ランボーは木に縛り付けられたバンクスというアメリカ人を発見し、彼を解放する。彼らは橋の上の兵士をやっつけるが、一人のベトナム人男性がまっすぐ彼らに向かって歩いてくる。ジョンは投げナイフで彼を仕留める。彼らにライトを当てた次の敵兵は矢でやられる。コウバオも兵士に見つかるが、兵士は警告を鳴らす暇もなかった。彼は一発で発射された矢に貫かれる。3人の破壊工作員は収容所を離れ、ランボーは他の人たちの為に帰還すると約束する。
壮絶な脱出劇と真実の露呈
朝になり、ベトナム兵たちは仲間の死体を見つけ、脱走者たちの後を追う。バンクスは負傷し、彼らは救助のために立ち止まる。彼はジョンがちょうど良い時に現れたと言う。捕虜たちは絶えず場所を移され、作物の収穫を強要されている。その事実をバンクスは衝撃を受ける。戦争が公式に終結してから10年が経過していたのだ。3人は川にたどり着き、海賊のボートに乗り込む。脱出地点に到着するには1マイル渡らなければならない。トラウトマンとエリックソンはすでにそこにいる。ベトナム側はボートを発見し、それを撃墜するための通信を送る。脱走者の前に軍勢が現れる。
同時に、海賊たちはランボーから武器を奪い、3人組を当局に引き渡そうとする。再びジョンは投げナイフに頼り、それを使って海賊を殺し、武器を取り戻す。裏切り者たちを射殺した後、彼はチームメイトにボートから飛び降りるよう命じる。軍勢は既に彼らに向かって発砲している。ランボーはボートの甲板に倒れ込み、奇跡的に機関銃の掃射を生き延びる。その後、彼は海賊のロケットランチャーを回収し、追跡者を爆破する。軍勢は延焼するが、前進を続け、彼らのボートに体当たりしようとする。ジョンが逃げようとすると言葉を生き残った海賊に捕まり、首に縄をかけられ、戦場に引き止められる。兵士は再びコンバットナイフに救われ、衝突前に水中に飛び込むことに成功する。
最後の戦い:ランボーの決意
ランボーは岸で他の人たちと再会し、ジャングルへ向かう。ランデブーポイントに近づくと、彼はコウバオには彼を告げる。少女はジョンに、自分を使物品だと思わないでほしいと頼む。水辺で、ランボーとバンクスは軍に発見される。彼らは爆撃を開始し、アメリカ人たちはかろうじて砲弾を避ける。エリックソンとトラウトマンはヘリコプターから彼らを発見する。最後の力を振り絞り、ランボーは負傷したバンクスを引きずって進む。
このことはマーダックに報告される。元帥はランボーが生きた捕虜を発見したと気づくとすぐに、司令部の全員に退却を命じる。一人残されたマーダックは、エリックソンに作戦を中止し、ただちに基地へ戻るよう指示する。トラウトマンは何が起こっているのかを悟り、介入しようとする。そのため、彼は銃を突きつけられる。ヘリコプターが基地へ向かう中、大佐は何もしない。その間ずっと、ランボーは迫り来る敵と戦っている。
真実と償い
衝撃を受け、彼はヘリコプターが地平線の彼方に消えていくのを見る。彼とバンクスは捕われ、捕虜となる。コウバオはこの光景をジャングルから見ている。司令部で、トラウトマンは激怒している。彼はマーダックを裏切り者だと非難する。皮肉な笑みを浮かべ、元帥は大佐が何が起こっているのか気づいていたはずであり、従って共犯者とみなせる、と答える。マーダックは何を否定しない。そうだ、任務全体が見せかけに過ぎなかったのだ。政府にとって、数百人の捕虜の命を救うことよりも、国民の怒りを鎮めることのほうが重要だったのだ。ランボーは手ぶらで戻るはずだったが、彼は命令に背くことを選び、その代償を払った。誰も彼がいなくなっても悲しがらまい。大佐は、すべては金のためだと付け加える。アメリカが戦争賠償金の支払いを拒否したことに対する報復として、ベトナムは捕虜を解放していないのだ。元帥はトラウトマンにプライドを捨て、結果について考えるよう促す。もしベトナムがその金を受け取っていたら、アメリカの同盟国に対する戦争に使われていただろう。そして、もし捕虜たちの顔がニュースに出れば起こりうるスキャンダルは新たな戦争にエスカレートする可能性があった。
大佐は元帥をろくでなしと呼び、去っていく。マーダックは彼に、会話と任務の両方を忘れるよう促す。トラウトマンが感傷すれば、大きな過ちを犯すことになるだろう。一方、ランボーは厚い泥に首までつけられ、拷問を受けている。アメリカ人の体は泥に覆われ、手は重い鎖で縛られている。一方、バンクスは他の人たちと一緒に檻に入れられる。
ランボーの復讐と希望の光
間もなく、ポドフスキー中佐率いるソビエト軍を乗せたヘリコプターが収容所に到着する。彼はランボーをきれいにし、尋問のために連れてくるよう命じる。部屋に入ると、ランボーは一言も発しない。ポドフスキーは誘導尋問を始め、アメリカ人のコンバットナイフを燃える石炭の中に入れる。彼は良い表情を演じ、捕虜に無線で上官に連絡するよう丁寧に頼む。ジョンは部下たちに、これ以上のスパイ活動はアメリカ人にとって悪い結果に終わると警告する必要がある。ランボーはポドフスキーに「速くやれ」といい、誘導尋問が続く。彼らは電気ショックで捕虜を拷問し始めるが、彼は依然として抵抗する。中佐は彼に、マーダックが部下に作戦を中止し、ジョンを抹殺するよう命じる妨害されたメッセージを読み聞かせる。再び砲撃されるが、ランボーは沈黙を守る。
この時、コウバオは兵士のため、少女に変装して収容所へ侵入する。彼女は小屋に連れて行かれ、そこで兵士を始末し、彼の武器を手に入れる。ランボーの意思の強さを認め、兵士たちはバンクスを尋問のために連れてくる。
熱したナイフで、誘導尋問官はジョンの顔に傷跡を残す。それから彼はバンクスに近づき、刃を彼の目に当てる。それにもかかわらず、バンクスもジョンに敵に抵抗しないよう叫ぶ。ランボーはそれには耐えられず、条件を受け入れる。彼はマイクの前に立たされ、司令部と回線が繋がる。コウバオはアメリカ人が話すのを聞き、小屋に近づく。基地では、マーダックとトラウトマンがランボーの声を聞く。彼らは兵士の状態を尋ね、ジョンはマーダックと話をすることを要求する。それから彼はマイクをつかみ、兵士たちを攻撃する。コウバオが下から発砲し、機関銃の掃射で床を貫く。ランボーは誘導尋問官を感電させ、ナイフをつかんで外へ飛び出す。コウバオと共に、彼らは追跡者に挑戦し、フェンスにたどり着く。ジョンは少女が有刺鉄線をくぐるのを手伝い、彼らはジャングルに隠れる。ヘリコプターとエイテレが彼らの後を追うが、ランボーがそのような追跡を逃れるのはこれが初めてではない。彼はコウバオを引き連れて進み、死を免れる。
そして、新たな始まり
翌朝、少女は男の傷の手当てを手伝う。ジョンは彼女に感謝する。彼女が捕虜になった彼を見捨てなかったことを常に覚えているだろう。アメリカ人は大国境を越え、それから祖国に戻る計画だ。彼女は彼と一緒にアメリカへ行くことを頼み、ランボーにキスをする。彼らは旅に出るが、すぐに待ち伏せに遭遇する。コウバオが機関銃の掃射で撃たれる。激怒したランボーは報復し、攻撃者を射殺するが、そのうちの一人はなんとか逃げのびる。ジョンはコウバオを救おうとするが、少女は彼の腕の中で死ぬ。
司令部で、トラウトマンは再び救出任務を送るよう要求する。彼は単独で行動すると脅し、そのためマーダックは大佐を逮捕するよう命じる。一方、ランボーはコウバオのペンダントを首にかけ、彼女の遺体を森に埋める。今や、彼は単に捕虜を救出するだけではないだろう。ソビエトとベトナムの軍隊は彼を探し続ける。ランボーは巧みに隠れ、一人ずつ殺していく。ほとんどの場合、彼は不必要な注意を引かないよう弓とナイフを使う。ジョンは泥や水に隠れ、追跡者の不意をつく。彼は地元の村を走り抜け、彼らを別の罠へと導く。
ランボーの戦いは続く…そして未来へ
ランボーはガソリン缶をつかみ、野原へと歩き出す。軍隊は彼を追いかける。進むに連れ、火の輪の中にいることに気づく。ランボーは爆発矢を取り出し、敵に怒りを解き放つ。兵士たちは散り散りになり、混乱が生じる。ジョンはまた、コウバオを殺し、既に逃げのびた男を追跡する。彼は男に矢を放ち、男は爆発で粉々になる。突然、誘導尋問官が乗ったヘリコプターが空に現れる。それはランボーに爆弾を投下するが、兵士は何とか水に飛び込む。ロシア人たちは降下し、銃弾で彼を撃とうとする。ジョンは自ら飛び出し、ヘリコプターに乗り込む。彼と誘導尋問官はコックピットで格闘する。ヘリコプターは空高く舞い上がり、大男がランボーの首をつかむ。ジョンは何とか優位に立ち、相手を空中から投げ落とす。次にパイロットが続く。ランボーは奪取したヘリコプターを操縦し、収容所へ向かい、爆弾で攻撃する。小屋と装備は爆破される。ジョンは機関銃も巧みに扱い、兵士たちを破壊する。彼は着陸し、兵士たちを射殺し始める。ランボーはアメリカ人捕虜を解放し、ヘリコプターへ導く。そのうちの一人がソビエト兵に負傷させられるが、ジョンはすぐに最後の敵を殺す。彼はアメリカ人たちをタイの基地へ運ぶために離陸する。
彼らはポドフスキーが操縦する巨大な攻撃ヘリコプターに追跡される。彼は全ての銃から発砲し、ランボーは民間人の村に墜落するのを避けるためにヘリコプターを操縦しなければならない。ミサイルは脱走者の航空機に深刻な損傷を与える。ランボーは燃えるヘリコプターを川の浅瀬になんとか着陸させる。ポドフスキーは近づき、アメリカ人が舵を握ったまま意識を失っているのを見る。勝利を確信し、中佐は最後の砲弾を発射する準備をする。
そして、静かに幕を閉じる…
突然、ランボーが目覚まし、グレネードランチャーを発射する。敵のヘリコプターは粉々になる。ジョンは損傷した機体を空中にもち上げ、基地と連絡を取る。マーダックはパニック状態で部屋を出ていき、トラウトマンはチームにランボーと合流するよう命じる。ジョンは負傷者を救うため急がなければならない。彼はなんとかヘリコプターを着陸させ、すぐにM60機関銃で武装する。彼の最初の行動は、エリックソンに近づくことだ。トラウトマンは兵士に何も言わず、彼をマーダックの司令センターに入らせる。中で、ランボーは巨大な弾薬を発射し、全てのハイテク機器を破壊する。彼は元帥のオフィスに入り、ナイフを引き抜く。マーダックは単に上官の命令に従っていただけだと弁明しようとする。ランボーは彼をつかみ、刃を近づける。全力を尽くして彼を殺すのを堪え、それが大義の助けにならないことを知っている。マーダックはベトナムにはもっと多くのアメリカ人捕虜がいることを認識している。ジョンは元帥に問題に対処するよう要求する。
ランボーは外へ出る。そこでは既に人々が捕虜たちを助けている。トラウトマンはランボーが最後に何をしようとしているか尋ねる。祖国では彼は二度目の名誉勲章を授与されるだろうが、ランボーは解放した捕虜たちのほうが勲章に値すると答える。彼は自分自身を見つけるためにアジアに残る計画だ。大佐は彼に祖国へ帰るよう頼む。ジョンは故郷がどこなのかわからないと言う。友人たちと共に、彼自身の部分がベトナムで死んだのだ。トラウトマンはランボーが戦争のせいでアメリカを憎んでいると信じているが、彼はそれが間違いだったと認める。これに対し、ジョンはまだ国の為に死ぬ準備ができていると答える。彼が望むのはただ一つ。故郷から遠く離れた場所で血を流した全ての男が望んだことと同じことだ。彼らが国を愛したのと同じくらい、国が彼らを愛してくれること。明らかに、この夢は今や達成不可能であり、愛は報われていない。
トラウトマン大佐はランボーに振り返り、「ジョン、どうやって生きていくんだ?」と尋ねる。ランボーは「一日一日だ」と答える。驚くべきことに、この映画は実話に基づいていた。
映画の背景と論争
80年代初頭、アメリカ政府はアメリカ人捕虜を救出するための作戦の可能性を準備していた。しかし、彼らの努力は、自身も救出作戦を組織しようとして失敗したベトナム機関兵の亡命大佐によって妨害された。その後の上院議員とベトナム機関兵による調査では、捕虜は残っておらず、公式の襲撃は行方不明兵士の絶望した家族から金を騙し取るための計画に過ぎないと結論付けられた。この判決を下したものの内には、ベトナム人に5年間捕らえられ拷問された元捕虜のジョン・マケイン上院議員もいた。1985年の撮影当時、約2500人のベトナム機関兵がいぜんとして行方不明だった。この映画はベトナム戦争の描写に関して多くの論争を引き起こした。映画の最後で直接的な批判があったにもかかわらず、多くの人々は依然としてアメリカ人があまりにも英雄的に描かれていると感じていた。この映画は様々な国で大幅に検閲された。ソビエト連邦では、映画の出来事を第二次世界大戦に結びつけるためにセリフが変更された。ロシア人のキャラクターはドイツ人として、ベトナム人は日本人として描かれ、捕虜はフィリピンに駐留しているとされていた。インドでは、ランボーの拷問シーンやいくつかの戦闘シーンが完全に削除された。
制作秘話:ランボーとジェームズ・キャメロン
ジェームズ・キャメロンは、この映画と同時にエイリアンとターミネーターの脚本にも取り組んでいた。混乱しないように、彼はプロジェクトごとに別の執筆机を使用した。キャメロンは最初の草稿を書いただけだと主張し、シルベスター・スタローンが脚本に多くの変更を加えた。元々は、ランボーはユーモアのセンスの良い、それほど深刻ではない相棒を持つことになっていた。また、捕虜たちには詳細なバックストーリーがあり、映画が進むにつれて明らかになるはずだった。スタローンは自分の相棒が最高のセリフを持っているのが気に入らなかったと噂されており、またキャメロンがジャングルにビールを6本パックで買いに行ったようなものだと述べるほど、全ての捕虜のバックストーリーをカットした。この役のため、シルベスター・スタローンは8ヶ月間、1日4時間トレーニングをした。彼はまた、特殊部隊、アーチェリー、サバイバリストのコースを受講した。
ランボーの魂:永遠の問い
ランボーは、戦争の残酷さと、その背後に潜む政治的陰謀を体現する存在だ。彼は祖国への忠誠心と、失われた戦友への深い悲しみを抱えながら、自身の正義を貫き通す。そして、映画のラストシーン、トラウトマン大佐の問いかけ「ジョン、どうやって生きていくんだ?」は、ランボー自身の生き様、そして戦争によって傷ついた魂の問いとして、観る者に深い余韻を残す。この映画は、単なるアクション映画の枠を超え、戦争の悲劇と、その後の葛藤を問いかける、不朽の名作と言えるだろう。 そして、その背景にある歴史的真実と、映画制作の裏側を知ると、より深い感動と理解が得られるはずです。
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